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あおむし・くるちゃんの旅立ち

大雨の羽化の翌日。

雨は止み、空はまだ厚い雲に覆われてはいるものの、時々晴れ間もあります。
絶好の「旅立ち日和」とはいえないけれど、今日のこの休日を逃すわけにはいきません。




なぜなら、モンシロチョウはなんと羽化して1週間ほどで、命の役割を終えるそうなのです。
その1週間の間に、パートナーを見つけ、子孫を残さなくてはいけません。

くるちゃんも、急いでお嫁さんを見つけないと!
(ちなみにくるちゃんは図鑑によるとオスであることが判明)

まださみしがっているサクちゃんを(何万回も)言い聞かせ、

途中、くるちゃんの羽にマジックで「くるちゃん」って名前を書く!というサクちゃんを必死で止め、(←それって、お札に名前書くみたいな発想でちょっと笑ってしまいましたが)

くるちゃんを放してやることにしました。



家の中ではじっと止まっていたくるちゃんですが、外に出すと、明るさに目を覚ましたかのように、はたはたはたっと飛び出しました。

サクちゃん:「ああっ!」

というサクちゃんと私たちの上を、ぱたぱたぱたっと旋回し、高く高く空へ。

おうちの二階くらいの高さで、まるでくるちゃんが、「こんなに飛べるようになったよ」と私たちに見せてくれたような飛び方でした。

よかった~、くるちゃん。ちゃんと飛べたね。

そのまま飛び立つかと思いきや、庭のトネリコの葉にとまってしばらくじっとしていたくるちゃん。

サクちゃんがお庭で遊んでいる間中、そのトネリコの木にとまっていたくるちゃんですが、サクちゃんがお父さんと出かけていったその間に、くるちゃんは仲間のもとに旅立っていったようでした。

きっと、くるちゃんもお別れが名残惜しかったんだね。

でも・・・
くるちゃんがいないことに気づいたサクちゃん。わかっているけどショックだったようです。



みんながお昼寝をしている間、えんえんと泣き続けました。

サクちゃん:「くるちゃん・・・・シクシク・・・・くるちゃん・・・・シクシク・・・うう・・・ひっ・・・ふえ~ん・・・」

う~ん、困ったもんだ・・・・。

仕方ないので、サクちゃんと二人で一緒におやつを食べ、夕食のカレーのお手伝いをさせ(仕事が与えられると張り切るタイプなんです)、一緒に庭にバラを植え、(そうそう、私ったら新しいバラをまた買っちゃったのです)洗濯物をたたんでまたおやつを食べていたら、ちょっと気を取り直したようでした。

ふ~っ、やれやれ。

感受性豊かな子供を持つのもなかなか苦労するのです。

しばらくゆったりと過ごしていると、サクちゃんがこう言い出しました。

サクちゃん:「さっき、お母さんのお手伝いで、お庭にカレーに入れる葉っぱ(注:月桂樹)取りに行ったときにな、モンシロチョウが二匹一緒に飛んでた」

私:「え?そうなん?」

サクちゃん:「うん、白くて、黒い点がついてたからあれはぜったいくるちゃんだった」


私:「そっか。じゃあ、もう仲間にあえて仲良くなって二匹でとんでいたんだね」

サクちゃん:「うん。僕さっき見たもん」


本当言うと・・・・サクちゃんが本当にその2匹のモンシロチョウを見たのかどうか、それはさだかではありません。

でも、もしそれが、くるちゃんとの別れを納得するためにサクちゃんが作った作り話だったとしても、それでサクちゃんが納得できていたら、それはそれでいいんだと私は思ったのです。

サクちゃんの目には見えていたんだと思います。
大空を、くるちゃんがつがいで飛ぶ姿がはっきりと。

それからのサクちゃんは、めそめそ泣かなくなりました。


スーパーの新キャベツから始まったくるちゃんとの日々。
サクちゃんの心にどんな影響をもたらしたのかしら。

これからいっぱい、出会いと別れ、繰り返していかなきゃならないんだよね。
サクちゃん。

繊細で優しすぎるサクちゃんが、母は時々心配なのです。


こころ、強くなれ。サクちゃん。








そういえば・・・・泣くサクちゃんを、よしよしとなだめ、「ぐ」と抱きしめる姫りんごちゃんの姿をこの「くるちゃん騒動」の日々で何回か見ることがありました。

泣き虫おにいちゃんに、しっかりものの妹。
よくできた図式です。


サクちゃん:「今日から、姫りんごちゃんのことをくるちゃんだと思うことにするわ。
お~、よしよし、くるちゃん。あら?ずいぶん太くなったねえ、くるちゃん!」
勝手におし。
もう~、心配して損した!






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コメント

素敵なお別れができたんですね。
サクちゃんもひとつ大きく成長して、そして姫ちゃんも大きく成長して。
りんごさんのブログを見て、私も成長させてもらって。
くるちゃんの旅立ち。素敵な絵本を読んだ気分です♪

投稿: おかん | 2008年5月28日 (水) 10時52分

くるちゃんが地面をよたよたと歩いていた時は「ひぇ~~~」と思いましたが、無事に羽ばたいて行く事が出来て良かったですね。
きっと来年、くるちゃんの子供達が花畑を飛んでいることでしょう^^
子供にも大人にもこういう経験って大事ですね。

投稿: 北の香り | 2008年5月28日 (水) 12時57分

素敵なラストシーンで良かった!ホッとしました。
繊細な子だからこそ真に優しく強くなれるのだと思います。
あたたかい家族の時間が優しく強いこころをはぐくんでいくのだと思います。
最近の自分を反省。

投稿: さやさや | 2008年5月28日 (水) 14時59分

わたしも、絵本にできそう!
と読んでいて思いました。

うちの子たちは、サクちゃんのように繊細で、
感受性豊かなタイプでなかったので、
ドキドキしながら読みました。

最後のサクちゃんのお話がまたいいですね。

投稿: | 2008年5月29日 (木) 08時26分

くるちゃん、無事に旅立てて良かったですね!

前から感じていたんですが、サクちゃんと、うちの上の子は
似たタイプかもしれません。
小食で、好きな物にはとことんハマり、かんしゃくを起こすと大変で、けっこう気難しい...
そして血液型はB型。
出来るだけ子供に付き合ってやりたいと思っていますが
時々ブチ切れてしまう時もあります~~ それに疲れるし(汗)

下は女の子で、今のところ上よりはノンビリしてそう・・・
まだ3歳と0歳なので、これからですが。

りんごさんのように、子供の気持ちを大切にしながら育児出来たら素敵ですね!

投稿: おみど | 2008年5月29日 (木) 11時53分

おかんさま、
ほんと、私も成長させてもらいました。
あれ以来、モンシロチョウをみかけると、「あ」と思ってしまう自分がいます。くるちゃんは、サクちゃんにだけじゃなく、私にも何かを残してくれたようです。

北の香りさま、
いや~、わたしもあのときはひやひやしましたcoldsweats02
よかったよかった。
こどもいると、おとなになってもいろんな体験ができるんですね!

さやさやさま、
いや~、なかなか、
大変ですね。強い心をはぐくんでいけたらいいのですが。
私も反省することいっぱい・・・。

ゆさま、
絵本みたいなラストでほんとよかったですcoldsweats01
そうですか、やっぱりこどもによって個人差があるんですね~。

おみどさま、
おお!
まったく同じタイプですね!
でも、ちょっと明るい話題としては、おみどさまのお子さんは3歳とのことですが、
3歳の頃よりは、さすがに落ち着いてはきました!(3歳児の頃はこどわりが強くて大変でしたあ!)
かんしゃくはあまり起こさなくなり、5歳の誕生日からはけっこう食べる量も増えてきました!
でも、私もいまだにブチ切れてしまうことも多々(反省)coldsweats01
日々、修行です!


投稿: りんご | 2008年6月 1日 (日) 22時41分

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