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りんご家、旅に出る 中也編

出発前夜。台風は翌朝に近畿地方にもっとも接近・・・。そんなニュースを気にしながらも荷作りをします。泊まりで子供二人分の荷作りはなかなか大変です。

ふと見ると、「荷作りも旅の楽しみのひとつやで~」といいながら、
中也の本を眺めながらごろんと寝転がっている夫。

・・・ごく軽い憎しみを覚えながら荷作り。

それにしても台風、大丈夫かしら。 
前日はSL山口号が運行中止になったようです。

悩んでも仕方がないのでとりあえず、朝起きて考えようと、就寝。

翌朝。ん?明るい。
ニュースを確認。どうやら台風はやや海側にそれて北上しているもよう。

行けそう!行っちゃおう!

新神戸駅。新幹線は上りは新大阪で止まっており、下りも折り返し運転をしているため35分遅れ。
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まあ、遅れても行けたらいいよね~と思っていたら、
乗車予定の「ひかりレールスター」が定刻通り到着しますとのアナウンスが!

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ひかりレールスターは新大阪発なので、遅れなかったようです。私達ついてるなあ!

売店で買った麦茶のペットボトルについていた、おまけのミニ万華鏡ひとつでかなりいい子にできたサクちゃん。ふとめちゃんは多少ぐずりましたが、あっという間に新山口に到着です!

さっそく
「中原中也生誕100周年」パネルがお出迎え。テンションがあがります。

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在来線に乗り換えて中也のふるさと、湯田温泉へ。

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“これが私の故里だ
 さやかに風も吹いてゐる”         中原中也「帰郷」より

今夜は泊まりも湯田温泉です。
旅館に荷物を預け、旅館スタッフにお薦めの蕎麦屋さんでまず腹ごしらえ。
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美味しいお蕎麦でした☆
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夫は「昼間から蕎麦をつまみにビールを一杯」という文人ぽい昼食にご満悦の様子。

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ふとめちゃんは蕎麦屋の座敷のナゾの古美術ショーウインドーにご執心の様子。
サクちゃんは・・・ちょっと疲れたのかダレダレしつつも、まだ麦茶の万華鏡に夢中のご様子。

いざ、中原中也記念館へ。

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記念館の手前はいいかんじの酒屋さん。「中也ビール」なるものを売っていました。(もちろん買いました)

右端に見えている立派な木が、中原家のお屋敷に立っていたものだそうです。記念館の入り口にありました。

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記念館の前の道は「中也通り」だそうです。

エントランス前には「サーカス」の詩が。

“頭倒さに手を垂れて
  汚れ木綿の屋蓋のもと
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん”    

サクちゃん、ほら読んでごらん。
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サクちゃん:「や、ん、あ、よ、・・・・○×△☆※□・・・」
残念っ!

ゆあ~ん、ゆよ~ん、ゆやゆよん♪と入館。

明るくてモダンな建築。興味深い展示。チケットやミュージアムショップのデザインも優秀。
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そして・・・意外にもたくさんの人が来館していたことにびっくり。
中原中也って人を魅了する何かがあるんだろうなあ。

“汚れつちまつた悲しみ”

が人を惹きつけるのかしらね。

いました、ここにも魅了されている人が。(夫です)
じっくり見ててくださいな。この暴れん坊はワタクシめが!

って、ほんまにこの暴れん坊~!!!!
記念館中をうろちょろうろちょろ。階段でジャンプするわ、手すりにぶら下がろうとするわ・・・。

この、中太郎め!
今日から「ちゅうたろう」に改名じゃっ!

あ、私の好きな詩。

「月夜の浜辺」
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サクちゃんと一緒に来るんだ!と夢みていた夫ですが、うろちょろする息子に現実の厳しさを思い知ったようです。

記念館のあとは、喫茶店でひと休み。その名も、喫茶「薔薇の木」

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レトロロココ(?)な純喫茶で、中原中也と珈琲を。
中太郎にはミックスジュースを。

本日お泊りの旅館は、「西村屋」。中也が結婚式を挙げたという旅館です。まさに中也づくし。
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右側に見えているお座敷が、中也が結婚式をあげた「葵の間」だそうです。

サクちゃん:「ご飯食べたらおうち帰るの~?」
私:「今日はここに泊まるんだよ~」
サクちゃん:「えっ!じゃあ今日はここがおうちなん?」

旅行って意味、わかってなかったの・・・?

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すっかり温泉も堪能しましたよ♪

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こどもたちが寝たあとで、持ってきた中也本を読みつつ、中也ビールを飲む私達。
う~ん、中也づくし。

旅行用に買った「名言」という本。

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中原中也が友人や家族に対して言ったことばの名言集です。中原中也の魅力的な人物像が垣間見れてなかなかに楽しい本でした。
有名な詩ばかりベスト盤並みに載っているのでこれ一冊で中也の世界が堪能できます。

その中に面白い名言が。

「中也君は学校はやめておるけど、
将来有望な人だから、
学資と生活費だけは送っておやりなさい・・・・」

と、母親のもとに届いた手紙は、どう見ても中也本人の字だったそうです。

このやりくち・・・どこかで覚えが。
そう、あの手この手でことば巧みにおもちゃを要求する・・・サクちゃんの手口と良く似ています。

今回もそのやり口にやられて、早くもポケモンの食玩、買っちゃったもんなあ。
う~ん、やはり名前の由来にしただけあるなあ。(変なところで感心)

すっかり中原中也の世界に浸った湯田温泉の一日でした。


明日はいよいよSL山口号です!

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コメント

名言集、たった今買ってしまいました♡
生誕100周年にむけてのこんな本が発売されていたなんて♪
教えてくださってありがとうございます^^

旅行は、記念館だけでも充分に内容の濃いものなのにまだまだ続きがあるなんて、りんごさん一家が思いきり楽しめているな~と嬉しくなってしまう北の香りです。

中也記念館に旅館。私もいつかは行きたいな~。

天候にも恵まれて良かったですね^^

投稿: 北の香り | 2007年7月21日 (土) 11時55分

「昼間から蕎麦をつまみにビールを一杯」にご満悦
↑ふふふ、ご満悦の顔が想像できますな!

それにしても、サクちゃんはお洒落だね。帽子かっこいいぜ!

投稿: | 2007年7月21日 (土) 20時01分

すべてが万事OKで進んだんですね~。
これもりんご家の日ごろの行いを物語っているんでしょうね♪♪
中原中也初心者の私もどっぷり中也さんの世界に浸らせてもらいました。

投稿: おかん | 2007年7月23日 (月) 21時56分

北の香りさま、
中也記念館は、企画展もよくやっているようですし、
人もたくさんはいっていて、建物も綺麗で、
とてもいいかんじの記念館でした^^。

帽子はひそかに詩人をイメージしています・・・。

おかんさま、
ほんとうに天候にも恵まれて。
雨は降っても散策するときだけ止んでいたり、
なんだかそういうことが多くてびっくりの旅行でした☆

投稿: りんご | 2007年7月24日 (火) 00時46分

湯田温泉、岩手にもあるんですよ。
りんごさんのおかげで旅行した気分になれました。

投稿: ゆ | 2007年7月24日 (火) 17時00分

ゆさま、

湯田温泉は岩手にもあるんですね。
岩手も行って見たい場所のひとつです。
だって、宮沢賢治の岩手ですもんね。
憧れの地です。

投稿: りんご | 2007年7月26日 (木) 00時35分

ほっとゆだ駅という名の駅で、
駅の中に温泉があるんですよ。
おもしろいでしょう。
しばらく前に行きましたが、
温泉に入ったかどうか思い出せないんです。
ダンナが言うには、温泉の中に電車が来たことを知らせるランプがあるとか。どうだったかなあ?
岩手に住むようになってから、まだ宮沢賢治の故郷の花巻に行ってないんですよ。高校生の頃に行ったきりなんです。
行こうと思えば行けるんですけどね。今年は行きたいなあと思ってます。りんごさんもいつかきっといらしてくださいね。

投稿: ゆ | 2007年7月26日 (木) 02時01分

ゆさん、

ほっとゆだ駅!駅に温泉!電車の到着を知らせるランプ!
ランプを見たらみんながあわてて着替えるのかしら・・・
なんかもうそれだけで行きたくなってきました。
いつか絶対行こう。
ほっとゆだ駅と宮沢賢治のふるさと花巻の旅!
やっぱりベストシーズンは夏ですか?

投稿: | 2007年7月26日 (木) 12時47分

ぜひいらしてください!
季節は、夏だけでなく若葉の頃もいいし、
紅葉のきれいな秋もオススメです。
ただ冬は、湯田が豪雪地帯にあるので、
旅が予定通り行かないかもしれません。

投稿: ゆ | 2007年7月27日 (金) 14時53分

豪雪地帯のたいへんさはよく存じています(笑)
いつかいきたいな~。
私の「夢リスト」に、加えました。

投稿: りんご | 2007年7月30日 (月) 00時01分

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