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りんごの里の春便り 雪割り葉わさび

春といえば春の味覚、山菜です。みずみずしい葉わさびを頂いたので(サヨコが)、葉わさびの一夜漬けを作ります(サヨコが)。私は見るだけ食べるだけ♪ ああviva実家!

Hawasabi
雪の下でじっと春を待っていた葉わさびです。

さて、今回は葉わさびですが、春になると山には他にもいろんなご馳走が盛りだくさんです。わらび、こごめ、タラの芽・・。

しかしこれらのご馳走は、山ならどこにでもあるというわけではありません。
山菜採りやキノコ採りをする人は、自分だけの秘密の収穫場所と独自のルートを持っていて、大抵はそのことをあまり口外しないものなのです。

その「山のご馳走」をめぐって、夫とこんな話をしたことがあります。

夫は私から見れば「都会っ子」ですが、田舎が好きだという稀有なヒトなのです。
特にこどもができてからは、「こどもたちに田舎ができて本当によかった」と心から喜んでくれ、私に「立派な田舎を持っていてくれてありがとう」と感謝までされちゃうくらい・・・。確かに十分すぎるくらい立派な田舎ではありますが(笑)

さてそんな田舎好きな夫、一緒に車で帰省したらよく田舎道をドライブをしています。綺麗なせせらぎがあれば道端に車を止めて川を眺めたり、クヌギやコナラなどのカブトムシの来そうな林があればまたまた車をとめて木を眺めたり・・・。

夫:「あそこのな、林のとこクヌギがあったから見てみたんやけど・・・」

私:「えっ。どこに車とめたん?あそこの道端に?」

夫:「うん、オレいっつも道端にとめていろいろ見てんねん」

私:「・・・そんなとこに車とめとったら多分、ワラビ採りと間違えられるわ」

夫:「えっ、そうなん?」

私:「うん。春はワラビ採り、夏は鮎釣り、秋はキノコ採りだと思われるよ。神戸ナンバーの見かけない車が山菜を採ってると今ごろ集落中のうわさだね。ま、それは大げさだけどね」

夫:「嘘やん!じゃあ、自然と戯れようなんていう人は・・・・・?」

私:「・・・・・まず、いない」

夫:「そんなあ。オレは自然を愛でてただけやのに・・・」

と、ショックを受ける夫。そこまでは大げさじゃなくても、田舎では道端に車を止めていたら何かを収穫してるのかな、とまず思われるのは確か。

田舎では自然はまず舌で愛でるのです!
というわけで葉わさび葉わさび♪

Wasabi_1
そのまま生で齧ったら、辛いというよりは苦い感じがします。

葉わさび漬けはスピードが命。
Wasabi_2
よく洗った葉わさびをタッパーに移し変えて、熱湯を注ぎます。
Wasabi_3
じゅわ~。

Wasabi
すぐさまフタをしめて激しく振る!
Wasabi_5
わさびがしんなり。

これを手早く2、3回繰り返します。
Wasabi_6 
するとこんなにアクが出て、かさも減ります。
Wasabi_7
さらに小さめの密封容器にわさびを移しかえ、削り節を醤油を加えます。

ラップをしたあときっちりとタッパーを密封し、しばらく冷蔵庫で寝かせます。

朝漬けて、夕方にはつーんと辛くておいしい葉わさび漬けのできあがり。


ところでうちの実家では、山菜取りやキノコ採りをあまりしません。でも季節がくると、ちゃんと季節の「山のご馳走」にありつくことができます。

それはなぜか。

それは、ひとえにサヨコの人徳というか社交パワーによるものなのです。人当たりがよく社交的で世話好き(お節介ともいう)なサヨコさん。友人も多く、いろんな人がいろんなものを持ってきてくれます。

春には山菜、秋には珍しいキノコや山ほどのりんご・・・。

サヨコの社交パワーには本当に驚かされっぱなしです。

彼女が電車と新幹線とタクシーを乗り継いで神戸に手伝いに来てくれたとします。この過程で何人の人と交流してくることか!

まず彼女はウチにつくなりこういいます。
「新幹線で隣になった人がどこそこの人でね~、意気投合しちゃって・・・」

このパターンの報告を何回聞いたことでしょう。どうやったら新幹線の隣に座ったくらいで意気投合できるんだろう・・・。

ある時は、

「今日新幹線の隣に座った若い女の子がね、美大に行ってるんだって。就職できるか悩んでたから、ウチの娘もそっち方面に行ったけど就職できたよって言ってあげたんよ」

なんというばっくりとした励ましかた・・・!それにしても初対面の人に進路の悩みまで打ち明けられるサヨコっていったい・・・。

またある時は、

「すごいんよ。駅からタクシーに乗ったら運転手さんがな~んと同じ町内の出身の人だったんよ!」

人口の少ない過疎の町出身の人同士が、都会でばったり出会う確立ってどれくらいなんだろう・・・よくわかんないけど、サヨコ、すごすぎる。

そしてほんの数日間の神戸滞在にもかかわかず、サヨコは誰も知りえなかったご近所さんの情報を確実に入手しているのです。

「お隣のお孫さんね、・・・・・・なんだって」
「二軒先のおうちはね、単身赴任なんだって」
「向かいのおじいちゃんに教えてもらったんだけど水曜日に商店街で花苗市があるそうよ」

住んでいる私たちよりも誰よりもこのあたりの事情に詳しいサヨコ・・・いったいどうやって?恐るべしサヨコの社交術。

とまあ、そんなサヨコの人徳のおかげで今日も私は美味しい山のご馳走にありつくことができるのです。

そろそろ葉わさびがいいかんじになっている頃です。
Wasabi_4 
早速あつあつご飯と一緒にいただきます。

さわやかな葉わさびの香りがまず来てそれから・・・ツーン!!!

う~ん、しっかり辛くてたまらない春の滋味です。

今日もサヨコの人徳(?)に感謝です。




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コメント

すばらしいお母様ですね!
私もそんな母になりたいです!
(まだまだ結婚もしてないんですけどね・・・)

投稿: しろぴー | 2007年4月18日 (水) 23時21分

素敵!!素敵!!
今は見かけなくなった素敵なお母さんですね~。
今は知らない人とは話しちゃいけないと教育される時代。
そんな中でもこれだけの人が集まってくるというお母さんの人徳・・。素敵です!!!

投稿: おかん | 2007年4月19日 (木) 10時36分

しろぴーさん、おかんさん、
娘としては、そんな母を見習いたいような、そうでないような・・・でも最近だんだん性格が似てきているといわれてしまう私です。

投稿: りんご | 2007年4月19日 (木) 23時55分

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